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続 魔法の言葉はRUN
Oct 10, 2022
先回の続きです。
こんなふうに2回に分けて書くのも初めてです。
あぁ、これもMSXへの想いがそうさせます。
先回は、
小学生だった自分と、
謎の物体PV-7との出会い。
ダンスパーティーに誘われたけど、
嵐の夜、屋根裏部屋に隠れて、
こっそりスキーコマンドを堪能し、
「アトレーユ」って叫んで終わりました。
(ごめんなさい、MSXへの想いがそうさせます。)
今回は、
MSXの最大の魅力。
プログラムです。
小学生の自分にとって、
プログラムとは?
もう何かとんでもない大人の世界。
それでも全てが楽しくて刺激的でした。
マイコンBASICマガジン。
略して「ベーマガ」。買ってたなぁ。
雑誌の中身は、
ゲームのソースコード(プログラム)が何点も掲載されていて、
そのソースコードをMSXで打ち込めば、
ゲームソフトを買わなくても、新しいゲームができる!
夢のような内容でした。
プログラムの意味はほぼ理解できていませんでしたが、
かなり長いソースコードを、
一字一字人差し指で打ち込みます。
最初は何日もかかった気がします。
当時、母親が、
リビングのテレビで、
プログラムを打ち込んでいる自分を見て、
「また、ゲームばっかりやって!」と注意してきても、
「プ~ロ~グ~ラ~ム」と謎の返答をすれば、
継続OKだった記憶があります。
プログラムはゲームじゃない。
ゲームを作っているプログラムを打ち込んでいるから、
これはゲームじゃない。
なんなら、プログラムを打ち込んでいるテレビ画面は、
母親から見れば、
何か息子がとんでもないことを学習しているように見えたかも。
オカアサン、アノトキハゴメンナサイ。。。
母親をうまく回避して、
長いプログラムを打ち込んだ後、
実際に起動させるコマンド。
それが「RUN」だったと思います。
確か、F5キーもRUNだったような、、、
でもこれまでの努力を、
ポチッと一押しで実行したくないので、
必ず「R」「U」「N」「enter」と押していた気がします。
RUNで実行しても、
一回で成功することはほぼなく、
誤字脱字を延々と修正します。
ようやくバグがとれて、
自分が打ち込んだゲームのタイトル画面が
テレビに表示された時は、
リビングで小躍りしてました。
そんなことを繰り返し、
何度も何度もキーボードをたたいて、
じょじょにたたくスピードも速くなって、
気が付いたら両手で打ち込んでいて、
でも、
中学生になったら、
ピタッとやめてました。
パソコンより、
音楽やスケボーや古着の方が楽しかったみたいです。
大人になって、
初めてHTMLにふれた時、
なんだろな、あの感覚。
不思議なもんで、当時のMSXの甘酸っぱい記憶とともに、
なんの違和感もなく、
スルスルと覚えていきました。
あぁ。
やっててよかった。
MSX。
あぁ。
あの時、ファミコンじゃなくて、
MSXを僕にくれたサンタさん。
ありがとう。