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今日もウチの事務所の体感温度は40度を超えていた。
外壁から迫り来る熱気と格闘しながらエアコン無しでは生きられないような状態。
ここまでいくと、『根性』ではなんともならない。
トイレに行くだけでも、サウナから出てきたように汗びっしょりになる。
制作室にはエアコンがついているので、その扉一枚隔てた向こうの世界はまさに熱帯地域だ。
建物自体も古くて、そこが逆に自分の好みとマッチして好きな事務所なのだが、この季節だけはなんともならない。
ガラス張りで空調設備万全のいわゆる『オフィス』にはなんの憧れもないが、心臓の弱い老人には殺人事務所と言われてもおかしくない感じ。
今の建築には全館空調というモノがあり、どの部屋も快適な温度を保つ。トイレも廊下も居間も、どの場所も一定の温度で快適に暮らせる。
そんな事務所に入って制作作業ができるように、今年の夏も熱帯になんか負けてられない。